日本語には四季折々の言葉だけでなく、感情や色、オノマトペなどの生活の一部として溶け込んでいます。単語によって若干の印象の違いが現れたりするのは面白いと思いませんか。美しく繊細な表現が出来るのも日本語ならではだと感じます。季語としても使われています。そんな貴方に雨を表す単語を幾つか共有します。
花の雨(はなのあめ)
4月に咲く桜の花に降り注ぐ雨のことを指します。
催花雨(さいかう)
春に降る雨のことを指します。早く花が咲いて欲しいと願う雨。
ひそか雨
春先に激しい雨ではなく、静かに長く降っている雨のことを指します。
卯の花腐し(うのはなくたし)
4月〜6月に咲く卯の花が枯れてしまうくらい長くジメジメとしている雨のことを指します。卯の花とは下の写真の花です。
涙雨(なみだあめ)
少しだけの雨粒がまるで悲しみの涙のように見える雨のことを指します。葬儀の際に降る雨に用いられています。
遣らずの雨(やらずのあめ)
帰ろうとする人を引き止めるかのように降る雨のことを指します。慣用句としても用いられています。遣らずとは行かせないという意味があります。
天泣(てんきゅう)
雲が無いにも関わらず降る雨を指します。別名狐の嫁入りとも呼ばれています。
狐の嫁入りとは…日中に行われる狐の行事を人間に見られないようにわざと雨を降らせているという説もあるそうです。
まとめ
人の心や感情を用いて表しているものもあれば、調べていると花に関連した表現が多いと感じました。上記の表現はごくごく一部です。まだ沢山の美しい言葉があります。興味があれば調べてみるのも良いかもしれませんね。
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